読書

 「食品の裏側」by阿部司

全く期待せずに読んだのだけど、すごくよかった。添加物の具体論もタメになるが、それよりも、視点の広さに感動した。添加物に頼る→簡単に料理ができる→食の大切さが希薄化してしまう→愛が育たない、という論理や、添加物入りのものばかり食べる→本物(天然…

 「自分のアタマで考えよう」byちきりん

人気ブロガーちきりんの本。自分の頭で考えるとはどういうことなのかを、極めて平易な言葉でわかりやすく綴った本。思考と知識の峻別の必要性から始まり、知識を分類整理しておくことの重要性で終わる。確かにそうね、という部分だけではなく、なるほどそう…

 「医療崩壊の真実」by勝又健一

三文会2012.02.22の講師が株式会社Dプラスの勝又健一氏であったから、表記の著書を後で読んだ。説明責任については、膨大な資料にサインさせることにどれほどの意味があるのかという疑問は前々からあり、真剣に考えるべき議題かと思う。説明の目的をこえて、…

仕事魂by比屋根毅(エーデルワイス会長)

沖縄からいただいた本。経営者である前に職人であることこだわった会長の自伝。アメリカ式の効率主義ばかりを追い求めるのではなく、人と人のつながりを大切にするヨーロッパ式の経営にこそ、今の日本が見習うものがあるという指摘には、なるほどなと思った…

 「センスのよい法律文書の書き方」by木山泰嗣

事務所のボスが推薦していたので、読了。 「裁判官の考えを根底からくつがえすような文章ではありません。裁判官の心の中にある価値判断を刺激して『これはおかしい』と自発的に思ってもらえるような文書を書くのです。」 「(一文の長さを短くするには)ま…

 男の器量は「女」でわかるby里中李生

読了。大切な何かを思い出す一方、なかなか面白い発想の人だなと思った。 「価値ある男は見た目にもこだわる。」 「男が「負ける」というのは、負けを認めた時に負けになり、勝っている人間に嫉妬を見せた時に負けになるのだと思っている。」

 「プロ弁護士の処世術」by矢部正秋

修習生時代にお世話になった沖縄の銀行の方が、送って下さった本。時間がかかってしまいましたが、ようやく読了。ダイエットの話などは興味がないので、後半からやや(僕にとっては)グダグダしましたが、前半は大変ためになりました。以下、備忘を兼ねて、…

 「伝える力」、「ゆるく考えよう」

「伝える力」by池上彰 話し言葉調で書かれた極めて読みやすい本。さすが「伝える力」というタイトルをつけるだけのことはある。要所に適切な具体例が記載されている点も、読みやすさ、分かりやすさを促進していると思われる。以下、大事だと思った部分等。…

 水木楊「東大法学部」新潮新書

読書録は日本語で書こう。どうせ、引用する部分は日本語なのだし。筆者が本書を通じていいたいこと自体に対しては「ふーん」という感想しかないが、彼が引用する著名人の言葉には賛成するか否かはさておき示唆に富むので、備忘のため記録しておく。賛否だけ…

デトロイトメタルシティ

自習室にあった1巻〜7巻読了。スイーツ占いのくだりと東京タワーのくだりが好き。

 DEATH NOTE(全12巻)再読完了

復習完了。やはり、名作だなぁ。てか、トリックとか予想外に忘れてて、再読なのに驚くこと多々。こういう、作りこまれた作品は、再読する意味があるよね。スルメ的な。ワンピースとかも複線だらけだから、完結後に再読するのが楽しみである。結局、夜神月は…

 スラムダンク(全31巻)

4日ほど読み続けてようやく今日、読了した。さすが、名作中の名作は違うね。ワンピースが霞んでみえるぜ。テトリスは12000点以上伸びる気がしないので、引退。明日散髪して、それから久々に勉強を(すごく)頑張るぜ!

新世紀エヴァンゲリオン(全26話)

本じゃないけど読書カテゴリで。テレビ版を視聴し終わった。鬱々とした内面をえぐり出したなかなか異色な作品でした。特に最後の二話は深いと見せかけて実はかなり適当なのではないかと感じた。個人的にはアスカが元気になると思ってただけに残念。かわいい…

3×3EYES(全40巻)

ネタバレはしないので安心を。15年にわたる長期連載され、累計3000万部を売り上げた名作漫画を読了。噂どおり、前半20巻までは神。後半も、確かに連載ペースであれば間延びしているかもしれないが、単行本を一気読みできる今となってはそんなに気に…

 「在日」 by カンサンジュン

教養を感じさせる文章で綴られた、自叙伝。在日について、ほんとに何も知らなかったんだということがわかった。とはいえ、本書は在日問題の解説書ではない。世論が母国(韓国朝鮮)に敵愾心をあらわにする中での、在日の苦悩などが主観的にのべられた本である…

ZOO(全2巻) by 乙一

徳ちゃん(ローの友達)に触発されて、戦国モノの本でも読もうと、司馬遼太郎の「関ヶ原」を買いに行ったら売り切れていたので、代わりに衝動買いした3冊のうちの1冊が「ZOO(1)」である。ミステリー、ホラー、ファンタジーなどあらゆるジャンルのものが…

 「政治家失格」by田崎史郎 

今日の対談に備えて、というわけでもないが、せっかくなので何か読んどこうと思い、田崎史郎氏の「政治家失格」を読んだ。これは、この前の「政治飲み」できっしーから借りていたものである。とても読みやすく、初めて読む政治の本としてうってつけだった。…

社長の遺言

たくみちゃんから借りた本。ソフトオンデマンドの元社長の高橋がなり氏の著。勉強ができない設定(キャラ)なので、意識的に平易な表現を使おうとしてるのがよくわかる。小難しい文章より簡単な文章の方が書くの大変だし才能が要るんだが、この点がなりさんは…

 松下幸之助 人生をひらく言葉 (by谷口全平)

松下幸之助の言葉と、ちょっとした解説がセットになった、名言集。見開き2ページで1セットなので、ほんとにささいな時間(1分とか)でもコツコツかつサラサラよめる本。姉妹本として、「運をひらく言葉」というのもあるので、そっちも読んでみようと思う◎…

福翁自伝(by福沢諭吉)

口述の速記録を諭吉さん自身が加筆修正したものなのですごくよみやすい。諭吉さんすごくユーモアがあって読み物としても面白いのでオススメです。少年時代のエピソードがわんぱくすぎて笑えます。最終章の「老余の半生」の中に名言というか福沢哲学がたくさ…

君主論(マキャベリ)

最初読んだときは、なんか難しい気がして、挫折したが、改めてトライしてみるとなんのことはない平易な文章だった。当時の常識らしい外人がやたらでてくるのには参ったが。内容はマキャベリズムといわれるだけあって独特である。攻め!みたいな。経営者とか…

沈まぬ太陽(全五巻)

「非常に勇気と忍耐のいる仕事であったが、その許されざる不条理にたち向い、それを書き遺すことは、現在を生きる作家の使命だと思った。」と、あとがきにある。この作品は、組織体に入る人々にとって、必読であるように思う。まさに、慟哭を刻む作品である…

 2008年の読書記録

2008年の記録 記録は財産である、ということで纏めておく。師走の恒例行事である。今年読んだ本は、以下のように7タイトル14冊である。このうち11冊が10月からの2ヶ月弱で読んでいるので、波が相当あるようだ。 「白い巨塔」(全五巻)by山崎豊子 …

 白い巨塔(全五巻) by 山崎豊子

特徴 主要な登場人物にキャッチフレーズ的な描写があり、それが繰り返されるので判りやすかった。例えば、財前教授は「精悍な目」、里見助教授は「油気のない髪」であり、財前又一は「海坊主のようにぬるりとした頭」など。また、各章ごとに、タイトルがつい…

 白い巨塔(一) by 山崎豊子

王道を読もうということで。豊子いいね。残りの巻を今日かった。いいよ、豊子。

 ハゲタカ(上)(下) by 真山仁

すげーおもしろかった!久々のヒット・・・いや、ホームランだった〜☆。債権譲渡とか実際どんな感じがわかってためになった。一方、LBOとかMBOとか、紙面上で知ってるだけましだったけど、実務を知らないので、最後までよくわからない部分もあった。投資銀行…

 峠(上)(中)(下) 読了

日をあけると、書くことを忘れてしまうな。主人公の継之助は、思考方法や説得・統率の仕方において、極端な面がある。この国は、この面を明確には持っていない人が多いように思うので、この面に惹かれ、あるいは、その存在をこの本で知った人からの支持をう…

 峠(上) 

上巻を読み終えた。電車の中だけで1週間か。慣れてきたからか、これもサクサク進む。理念に基づく確固たる行動規範を持ちながらも、一方で特定の分野につき本能を優先させてしまう自分を悪びれないあたり、相当にている、と思った。が、そう思う日本男児は…

 容疑者Xの献身

今日はめっちゃくって、めっちゃ寝た日だった。ええ日や。 表記の本を読んだ。通学途中の電車の中だけで2日で読めた。軽い。推理小説ってこんなもんか。よい気分転換にはなったが、やはり道楽でしかなく、得るものはとりたててなかった。理系が書いた推理小…

 燃えよ剣

萌えよケン、ではない。名著だった。竜馬が行くと同時代(ほぼ重なるがちょっと後)の、新撰組の話。主人公は、土方歳三。司馬遼太郎作品の中では、竜馬が行くには一歩及ばないが、坂之上の雲よりは、面白いんじゃないかと思う(ハイレベルな争い)。今の俺…