容疑者Xの献身

 今日はめっちゃくって、めっちゃ寝た日だった。ええ日や。

 表記の本を読んだ。通学途中の電車の中だけで2日で読めた。軽い。推理小説ってこんなもんか。よい気分転換にはなったが、やはり道楽でしかなく、得るものはとりたててなかった。理系が書いた推理小説ならば、森ひろしの「全てがFになる」の方が面白いが、後者に対する俺の評価も高くはない。小学校の頃は推理小説が大好きで、ルパン、ホームズ、江戸川乱歩など図書館にあるもの全部読んだのを覚えているが、今ではあんまり好きではないみたいだ。
 論理的ぽい思考の描写がむかつくんよねー。さも、論理的帰結!という感じで書かれているところで、「他の可能性もあるしwww」と思ってしまったりして、さめる。多数の批判にさらされてブラッシュアップされている学説や理論と違って、筆者が主観的に論理性があると思っているだけだからね、しょうがないっちゃーしょうがないけど。で、そういうイジワルな読み方をしないで、さらっと読むと、違和感なく読めるけど、「で?」という虚無感が残る。
 普段、論理の渦の中にいるので、息抜きにはファンタジーがあってるのかも。未来都市とか、そういうのんきっと好き。似たような理由で、歴史ものも好き。あれも、ファンタジーっちゃーファンタジーだしね。いずれにせよ、美しい論理なんて見飽きているので、人間的にあつい一言とか、勇気ある行動とか、なんかそういうあついのんが読みたいな。