ZOO(全2巻) by 乙一

徳ちゃん(ローの友達)に触発されて、戦国モノの本でも読もうと、司馬遼太郎の「関ヶ原」を買いに行ったら売り切れていたので、代わりに衝動買いした3冊のうちの1冊が「ZOO(1)」である。ミステリー、ホラー、ファンタジーなどあらゆるジャンルのものが入っているため統一的な呼称でカテゴライズできないのだが、強いていえば、そういったカテゴライズできない感をもって特徴とする、乙一の短編集である。乙一は高校の友達(いとざき)がすごくハマっていて宣伝していたので名前だけは知っていた。平易な文章なので、さくっと読める。そして、必ず読書の期待を裏切る巧妙さに、中毒になる。すぐさま第二巻を買ってしまったよ。教養の点からは役に立たないかもしれないが、ほんとに面白い(しすぐ読める)から、おすすめです。

第1巻では、seven roomsが特によい。乙一の作風がわかるし、何より、読後感が強烈。立ち読みで20分ぐらいで読めるから、ちょっと読んでみるとよいよ。引き込まれるから。あと、ひだまりの詩も、あったかくてよい。ちなみに表題作のZooはあんまり俺は好きじゃない。

第2巻ではClosetの結末がびっくりだったなぁ。どちらかというと、第2巻は面白い系が多いかな。ちなみに、第1巻はすべて映画化された短編集です。

あと、たしか、乙一は医学部だって聞いた気がします。理系作家好きのアナタ、ぜひよむがよろし〜