「センスのよい法律文書の書き方」by木山泰嗣

事務所のボスが推薦していたので、読了。

  • 「裁判官の考えを根底からくつがえすような文章ではありません。裁判官の心の中にある価値判断を刺激して『これはおかしい』と自発的に思ってもらえるような文書を書くのです。」
  • 「(一文の長さを短くするには)まずは書いてみる。そして推敲のときに短くする。このスタンスがやりやすいです。」
  • 「あえて書かなくても書面を読み込めば分かることをあえて、小刻みにして小見出しをつけていく。時間と根気がいる作業ですが、重要です。」
  • 「文章に強弱をつける方法があります。それが(1)下線を引くことであり、(2)傍点をふることであり、(3)強調文字(ゴシック文字)を使うことなどです。場合にょっては(4)フォントのポイント(文字の大きさ)を変える…方法もあるかもしれません。」
  • 長い準備書面には目次をつけた方がよい。目次はワードの「目次作成機能」で簡単につくれる。
  • 要旨が短くまとめられていることが重要である。「自分が忙しいときに(急ぎの案件が重なっているときに)、大量の書面が送られてきたらどう思うか。リアルにこれを想像することが重要です。」
  • 立証趣旨の欄になにが書かれているかを裁判官は熱心に読み込むと言われています。
  • 野口悠紀雄『「超」文章法』が大変名著らしい。