謹賀新年

 あけましておめでとうございます。今年から、いよいよ弁護士としてのスタートを切ります。精一杯頑張ってまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。さて、今年の抱負は、昨年の反省等も踏まえて、「謙虚」にしました。同趣旨の抱負は6年前(大学3年時)に明示的に掲げている他、折に触れ自戒してきたところではありますが、今年も再度、掲げる次第です。抱負としては「謙虚」だけで十分かもしれませんが、下位規範として、より具体的には以下の3つを心がけたいと思います。

聞く耳を持つ

 人の意見を素直に聞く、ということ。自らの思考を放棄するわけではもちろんないものの、まずは人の意見を「そうかもしれないな」と思って聞く、という態度を心がけたいと思います。仕事に関しては、一年目という立場上、あえて意識しなくてもこの態度になりそうですが、仕事以外に関しても、この態度を持つように、意識します。

相手軸に立つ

 自分が、自分が、という姿勢を改め、相手はどう考えるか、相手はどう受け取るか、ということをちゃんと考えるようにします。仕事で言えば、弁護士として出す何気ないメールや書面が、素人の相手には不必要な威圧感を与えてしまうかもしれません。研修所の教官もおっしゃっていたことですが、自分の職業の権力性を自覚しないといけません。
 また、仕事に限らず、ちきりんも言うように、コミュニケーションとは受信側のシステムを理解することだと思います。相手がどう受けとるか、ということこそが重要なので、そこをおろそかに、言いたいことを言う、という結果にならないように気をつけます。
 また、池上さんも言うように、「正しいか正しくないか」とは別に、「今、何を言うべきか」を判断する能力が必要です。真実である、あるいは、理論上正しいからと言って、なんでも言えば言いというわけではない、ということです。昨年の反省から、真実であっても言う必要のないことは多いし、理論や理屈で論破できそうであってもしない方がいい(論破したとして何にもならないしむしろ相手に不快感だけが残る)ことも多い、ということを学んだので、これを今年に活かしたいと思います。
 以上共通することは、自分軸での判断に終始するのではなく、相手軸に立った判断をするべきだということです。そしてこれも「謙虚」な姿勢の一形態だと思います。

五月分の貯金

 「謙虚」に生きるということは、調子に乗らないと言い換えることができると思います。調子に乗る方法はいろいろあるものの、経済的に調子に乗ることは避けたいものです。つまり、分不相応に浪費すること。そしてこれは、経済的側面にとどまらず、考え方そのものの調子乗りにつながる気がしています。つまり、弁護士なんだからこれくらい使っていい、といった傲慢と勘違い。こういった阿呆な状況を防ぐためにも、倹約し質素な暮らしを心がけ、きちんと貯金をします。
 少なくとも、齢28の男子としてこれくらいはあって然るべきだろうという額の貯金はしたいです。ケチにならずに倹約する、というのは難しいのですが、必要だと思う支出はケチらず行い、無駄だと思う支出は減らしていく、という言葉でいうと簡単なルールを粛々と行なっていきたいと思います。目標は、税引き前で5ヶ月分の給料を貯金したいと思います(その後、大部分は税金でもってかれるわけですが)。