HYOGAKI×HYOGAKI

 昨日は説明会に二つ行ってきた。この時期になると、東大生の割合も減ってくる。昔は(100人規模のものは別として)どこにいっても半分弱は東大生との印象だったが、今は3割弱にとどまる。内定が出た人もいるだろうけれども、就活を一休みした人の方が多い気がする。不景気による募集人数激減の結果、今年の就活の厳しさは誰にとっても酷であるらしく、正直疲れてきた、というのが素直な感想だろう。今日来ていた友人も多くは「9月以降の第二期就活に照準を合わせつつたまに説明会に行ったり個別に応募したりする」というスタンスだった。
 今から遡ること8年前も、就職氷河期だったが、これは、姉の就職活動時期にあたる。なので我が家では、兄弟そろって氷河期に苦しんでいるわけだ。しかし、一人で両方経験した友人がいた(笑)。その人は、俺の姉と同い年で、東大学部新卒の時に、氷河期を味わい、社会人経験を経てローに入って、今再び氷河期を経験しているらしい。女子高生時代に女子大生ブームがきて、大学進学後に女子高生ブームが来た世代に通づる悲哀がある。本人曰く、1回目の氷河期は、そうはいっても東大新卒なので書類で切られることはなく最終で落とされるか否かだったが、今回は年齢も高くなっているため書類で切られたりして大変つらいとのこと。書類切りは萎えるので、なんとか個別にまで辿り着く方法を、あれこれ話し合いましたとさ。
 さて、1個目の事務所は外資系だったが、驚くほどまったりとしていて、逆に不安を感じた。もんすごいいいところに事務所があったけど、採算とれてるんだろうかという疑問は、おそらく参加者の共通見解。説明会の時点ですでに結構絞られていて、説明会のプレゼンがあれだと、倍率は相当低いだろう(といっても20倍はあるだろうが)から、狙い目っちゃー狙い目である。が、行きたいかと言われると微妙。でも、おいでといわれたら、しっぽをふっていきそうだなぁ。にゃーとか言っちゃって(猫)。9月以降の就活で頑張りたいステキな事務所をいくつか見つけてしまったので、ほんとに行きたい事務所以外に対するがっつきはなくなりつつあるわけで、個別を出すか否かは迷い中。
 2個目の事務所は、ちゃんと事務所のリサーチをしている人なら知らない人はいないといっても過言ではない、老舗の超名門事務所。ということを、あとから知って、確実に書類ぎりだわーと思っていたところ、なぜか書類が通ったので、歓喜して行った。似たようなスペックの人も随分落とされているようで、なぜ自分が通ったのかはわからない。とりあえず、M坂とは違って、未修であるということだけで書類切りをする事務所ではないようだ。けど、結局通るのは東大法から東大ローという王道コースの人だけであるとも言われている。確かに、そういった保守性やブランド力も弁護士という仕事柄分からないわけではない。が、そこになんとか風穴を開けたいと思うわけだ。ていうか、文1が理1よりも優秀みたいな雰囲気は完全に誤解だと思うので、誰かなんとかしてください(笑)。
 事務所の内装も中の人の雰囲気もすごいよく(外資系でいうとクリフォードチャンスにかなり近い)、無謀かもしれないけれど、ココを第一志望とすることにした。そして、こういうほんとに行きたいなと思う事務所に出会ってしまった以上、ここに内定しなければ、第二期にかけようかなという気持ちになりつつある。早く決めたいという気持ちと、行きたいとこに行きたい(トートロジー?)という気持ちがせめぎ合ってなかなか難しいところですが、とりあえずはココに全力を尽くそうと思います。