警察庁説明会

 去年は、灘の同期に頼まれて説明会を設置し(俺も行ってみたかったし)たが、今年は、ラクロスの先輩に頼まれて説明会を設置した。俺も媒介者ということで、二回目ながら説明会に行った。説明してくれた人は、任官二年目の人で、つまるところ同い年であった。しかも、一緒に説明会を受けていたクラスメイトの同級生と最近結婚したらしく、最後はほんわかなムードにwww。
 本来1時間の予定だったが、議論が白熱し(特に、先輩と俺の)、2時間にわたる説明会となった。将来のこと、最近、考えてなかったので、久々にあたまが整理できる良い機会となった。今日は自分の考えをきちんと伝えるができたと思うんだが、これは過去に何度も真剣に考えてきたからだということで、嬉しかったですたい。
 多分野への興味関心を持つことを、どう評価するか。1つの論点だった。ぶれない軸という概念は、幅広い興味関心も包含しうる(つまりその性質を積極的に評価してよい)という意見を述べたが、そうだとして、むしろ、そうだとすれば、なお、警察庁は適所であるという切り返しは、鋭かった。すなわち、社会のひずみは、複合的に絡み合い、事件として顕在化するから、事件にあたり、その原因をさぐることは、その複合的な社会問題を俯瞰的に観察し、また、それに対処していくことに他ならない、というのだ。
 例えば、秋葉原の事件。その裏にある社会問題は、労働問題、教育問題、社会保障問題など、様々。そうやって、社会全体の問題を俯瞰的に理解することが、最終的に行政庁を目指す君にとっても、有益なのではないのかね、という話(そこまでは言われてないが)。
 後、一般に瑣末なことだと片付けられることだし、かっこ悪い考慮要素ではあるが、院を出たのに、学部卒と全く同列に入庁年次で序列が決まる点に対して、そのことが国家公務員という選択肢を選ばない方向に少なからぬ影響を与えている点につき、率直に述べた。明快な解答は得られなかったが、今後のリクルートに役立ててもらえれば、幸いである。
 僕は結局、弁護士を目指すけれども、今日の議論は有益だった。