「お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記」by本山勝寛

 ねこたろー氏が貸してくれた。前半が東大合格までの記事、後半がハーバード合格までの記事。ブログを書籍化したものだからか、文章が平易かつ文字も大きいのですぐよめた。文章を読むのが遅い俺でも、電車だけで3日で読めたから、かなり負担は軽いと思う。
 感想は、特に前半は、余りに自分と似ていてワロタ。東大に限らず、勝負事全般において、自分が考えていたこと、経験から導き出した法則や、生徒や友人に言ってきたことが余さず書かれていた。同じような経歴を持つと、考えることも似てくるのかもしれない。というか、筆者と僕は、どうも不思議な縁があるようで、導き出した結論だけでなく、客観的事実としても共通項がかなりある。ともに、東大工学部システム創成学科知能社会システムコースだ(筆者1期生、俺5期生)。また、筆者は小学校まで神奈川県川崎市に住んでいたらしいが、今俺はそこに住んでいる。筆者の高校は、大分県で一番の進学校だが、俺の高校は少なくとも兵庫県で一番の進学校である。筆者は、数学が0点でも受かるプランを練っていたらしいが、俺は英語が0点でも受かるプランを練っていた。ともに感銘を受けた本は「竜馬がゆく」、ともにスポーツ大好き、最大の関心は教育・・・などなど*1。まぁ、似てる、といっても、彼は極貧の中、バイトをするなどして生活費を稼いたから、そういう点では、俺なんかよりよっぽど素晴らしいけど。ただ、とても、「そう、それ!」と共感できる本だったので、今後誰かに大学受験のコツ(や心構え)を聞かれたら、この本を読んで、ということにする。てか、この筆者にいつか必ず会いに行こうと思う。
 後半は、俺の中の留学熱を熱くするに足る内容だった。英語がんがるー。

*1:さらにマニアックな話をすれば、ともにメッセージ性のある問題が数学で出て、話題になったという共通項もある。筆者のときは加法定理の証明がでた。ここから当たり前に使っている公式も基礎から証明できないとダメだ!ということになったし、俺のときは円周率が3.05以上であることの証明がでた。これも、当たり前の事実を基礎から証明するという点で共通でありかつ、それなりに話題になった問題である