地震について

 今回の地震について、亡くなられた方へのご冥福を祈り、被災者の方々への救助が進むこと、被災地が一刻も早く復興することを心から願っている。また、すでに多くの記事で取り上げられていることだが、この災害時にあって理性と思いやりを忘れない日本人の精神性を誇りに思う。私人然り、企業然りである。需要と供給のバランスで価格が決まるならば、災害時における飲食品の価格は高騰するはずだし、実際諸外国ではその現象が当然に見られる。しかし、サントリーもコカコーラもかなり早い段階で自動販売機を無料開放した(ツイッターでリアルタイムで企業の対応を見ていたがかなり早かった)。その後も、当たり前のように、電話が無料になり、無線ラン環境が無料になっていった。この姿勢が、村社会に由来する「私」同士の助け合いの延長線上にあるのか、むしろ大企業あるいはインフラを担う企業としての責任感に縁由する「官」に近いものなのか、そのルーツはよくわからないけれど、いずれにしても、この姿勢にこそ、日本の美徳がありまた強みがあると思った。
 ちなみに、海外からも多額の寄付や援助が届いている(個人から数億円規模の援助があったり、アフガンやニュージーランドなど自国もいっぱいいっぱいであろう国からの援助もある)。世界のみんなはあったかいな。日本は海外への支援を頑張ってきた国だが(戦争への派遣には消極的だが、災害復興の際は特にインフラ整備において頑張ってきたと思う)、それが評価されていて嬉しい。今後も、世界のどこかでピンチのときには日の丸がまっさきに支援にかけつけたい(実際に行くのは僕ではないけれども、実際に行く人、つまり自衛隊を応援したいということ)。世界のみなさま、ありがとう。
 さて、被災地のために自分が何ができるのか、というと、結局のところ募金が一番よいと思う。「東北の被災者に支援物資をと考えている方ちょっと待ってください」というサイトによれば、物資を送るよりは募金の方がよいらしいし、周到な準備をせずに行くボランティアはかえって迷惑(貴重な飲食料を消費してしまう)だから自衛隊に任せて欲しいというのは阪神大震災のときに多くの人が言っていたことだからだ。したがって、一番簡単な手法での支援になってはしまうが、募金という形で応援させてもらおうと思う。募金についてはすでに多数のルートがあるが、今回はカードのポイントを募金に回すなどの募金もある。それらを整理して、メーリスなどを介して友人と情報を共有し、募金額がちょっとでも増えるように行動したい。
 また、今回の地震を契機に、今一度地震対策について整理しておく必要があると思う。自分が生きている間に、関東大震災が起こるだろう。これは、たぶん、避けようがない。緊急状態で、何をすべきかを、覚えてはいないかもしれないが、アクセスが容易な場所に情報を一元化しておけば、直ちに思い出すことができるだろう。すでに周到なサイトがある。しかしそれは今回の地震の前からあった。それでも今回、自分が被災者だとしてその情報にちゃんと到達できたのだろうか、といえば疑問がある。災害直後には多くの情報が飛び交うから、何を信じていいかわからず、あるいは情報が過多なこともあって、混乱してしまいそうだ。けれども、過去の自分を信じることは容易だ。なので、あらかじめ現在飛び交う情報を冷静に検討し、来るべきときに備え、まとめを作っておく。そして、サイドバーに入れて、いつでも見れるようにしておこう。するべきことをすぐわかるかどうかは本当に生死を分かつ。今回、大地震ではとりあえず靴をはくべきだ、ということを知っていた人は、おそらく知らなかった人よりも生存率が高かったと思う。そういったことを、きちんと準備しておきたい。
 まとめると、今回の地震に対してするべきことは、今回の被災者への支援としての募金と、次の災害の被害を抑えるための対策をやることの二つだ。文章が長いので、日本語で書いた。