厚生労働委員会

  • 10数年ぶりに友人と会う。第一声が「全然かわってなーい」。本当か。内面はともかく外見はすげーかわってしまったと思うんだけど。まー、もう記憶も風化していたんだろうなということで。
  • 厚労委員会を傍聴した(これによりGBとのバスケに行けなくなったことをメールし忘れた。関係者各位、大変申し訳ない!)。議員は今回、念願の厚労委員会のメンバーになったので、発問できるのである。会議室はD字型になっていて、直線のラインに政府(長妻厚労大臣など)が並び、それを∪字型に厚労委員のメンバー(参議院議員)が囲むという感じだ。厚労委員会は人気の委員会なので、総議席数が多い民主党自民党が構成員の大半を占める。少数派の有名所では、社民党福島みずほさん(めっちゃ小さい!)なども厚労委員会のメンバーだ。
  • 厚労委員会のメンバーから政府に対して質問をし、政府側が答えるという形で委員会は進んでいく。政府側の後ろには、官僚さんが並んでいて、質問の答えを用意している。ちなみに、質問は事前に告知しており、それゆえ一応の答えはすでに出来上がっている(というかすりあわされている)。が、会話の流れで別の質問になったり、あるいはニュアンスが変わったりしうるわけで、そういう場合に備えて、答えをいくつも官僚さんは用意しているのである。同期の官僚たちからよく聞く、徹夜で答弁書づくりってやつだ。なので、事前通告していない質問をしすぎると、官僚から嫌われる。政治家は、レクなどでよく官僚のお世話になるので、官僚に嫌われすぎると政治家としてやっていくのが難しいという現実がある。まぁ、そもそも、事前通告は慣習とはいえ(たぶん)ルールなので、ちゃんと守ろうということだね。
  • 厚労委員会のメンバーには民主党もいるわけだが、民主党の委員から民主党の大臣への質問っていったいどれほどの意味があるのだろうか。自作自演感があるんだが。もしかして、質問者って野党議員だけ?。うーん…政治の世界は、知らないことだらけだ。調べてみてわからなかったら明日聞いてみよう。
  • ちなみに、政府と官僚という関係でいえば、傍聴席から眺めた印象としては、思ったよりもいい役割分担ができているのかなーと感じた。政治家はとうてい官僚のように精緻かつ膨大な資料を作成できないだろうけれども、官僚もとうてい政治家のように幅広い視野から利害関係を調整しまたそれを国民にプレゼンすることはできないだろうなと思った。政治家と官僚は、両立できる仕事では、やはりない。いずれにもかなり深い専門性がある。政府とそのブレーンたる官僚の関係は、専門家と専門家の共同作業の関係なのだ。
  • 官僚はその専門性を高いレベルで維持するために、省庁ごとに分野を区切って組織されている。それは、専門家集団のパフォーマンスを保つために必要なことだが、縦割り行政とも言われるように、弊害として、国益よりも省益あるいは私益を優先してしまいうるという危険性がある。そして、官僚は深くその道に通暁しているため、かかる危険性を実現する力を事実上有している、という構造的な危険性がある。そこで、それを防止する策が求められるところ、国民の信任を得た内閣総理大臣が選んだ大臣がその役を担うことが予定されている。だからこそ、組織法上、大臣と官僚は主従の関係におかれている。しかるに、その主従の関係が形骸化しているから、「政治主導」の必要性が近年声高に主張されているのだ。
  • と、いうことなんだと思うのだが、それはそうとして、そういった議論の前の、そもそも論として、官僚も政治家もなかなか一般人ではできない、すごく難しいことにトライしている専門家なんだなーと、そのすごい専門化たちが共同することで政府が作られ、そして国が動いているんだなーと。そして、その行動が本当に正しいのかを問うために、また、別の角度からの意見を与えるために野党がいて、そういった野党の活躍もまた国がよりよい動きをするために必要なんだなーと思った。まー漠然とだけど、なんか、こう、ちょっと魂の方で感じるところがあった。
  • その後、事務所の説明会にいって、就活仲間とお茶して帰った。なかなか雰囲気のいい事務所だったが、リクルートは合格発表後。採用予定人数は二名。所長は、だじゃれ大王。