DEATHNOTE(映画)

 本編(The last name)+アナザーストーリ(L change the world)を観た。全部で約7時間。以下、感想。貸してくれたさやぱんまんありがとう。以下、ややネタバレ含みます。

本編(The last name)

  • 主人公は夜神総一郎夜神月(キラ)とLは脇役に過ぎない。総一郎、渋杉萌え。FFXのアーロンに近いものを感じる。
  • 夜神月役の藤原達也は上手だった。とくに、ラストシーンは彼にしかできないと思う名演。極限状態の演技が彼が得意な気がする。しかし、そこでも、かっこいいのは総一郎。
  • L役のマツケンは、普通だった。この役で一躍著名人になったらしいが、演技指導(句点で文章を区切らず、次の文まで一気にしゃべるとか)がよかったのではないかと思う。天才的なものは感じなかった。現実を踏まえての設定変更かもしれないが、原作ではLは絶対的リーダーだったが、映画では総一郎の比重が上がり、Lの絶対度は相対化されている。まぁ、総一郎が主人公だからしょうがない。
  • ミサミサ役の戸田エリカは、演技下手すぎだった。恋人役のにゃーんなシーンはまだしも、元気いっぱいの通常のミサミサ役は全くだめだったように思う。他の作品ではいい演技してるのかな?。ポケベル時代の広末がミサミサ役やれば最高だったのになーと思う。
  • 松田さんは、原作どおりではまってた。
  • 高田清美役の片瀬ナナは、美脚。最高。てか、「デスノート、美脚」でググれば記事いっぱいでてくる。結局、矢神総一郎と高田清美の物語だったといっていい。
  • 映画ではかなり物語が圧縮されているが、十分楽しめる内容だったと思う。映画が原作を越えることは滅多にない中で、結末を変えることで、原作ファンでもある程度楽しめたのではないかと思う、結論が違うということは、逆に言えば、映画しか観たことない人でも原作は楽しめると思うので、ぜひ原作読まれたし。映画は良作以上名作未満、原作は超名作といった印象です。

アナザーストーリ(L change the world

  • 本編の興行収益がよかったから続編でもう一稼ぎするか的な雰囲気がある。いろんな場面でLが相対化されていて残念だった。Lは絶対的な存在であってほしかったのに、FやらKやらアルファベット一文字で略称される天才がいっぱいいるし、司令室から淡々と天才ぶりを発揮していてほしかったのに、走るし、チャリこぐし、一般市民化してしまった。何より、最重要アイテムの作成が他人任せになっているあたりが残念である。もっとも、「一人で世界は変えられない」というのがメッセージだから当然の設定なのだろうけれども、俺は一人で世界を変えている、あるいは変えようとした(ように見えた)Lやキラが好きだったので、突然の庶民化にちょっと萎えますた。
  • 特に美女は出てこない。
  • K役の女性が、明らかに苦手なタイプで困る。