待ってるよ

広義の体調不良のため期末試験が受けられず留年して、現在実家で療養中だった後輩が、今日学校に遊びに来ていた。来春から復帰するらしい。

前も書いたような気がするが、法科大学院の出席要件は厳しすぎる。もちろん、社会に期待される人材を育成するのだから、サボリを容認する必要はなく、その意味では現状でも厳しすぎることはない。しかし、体調不良等で出席要件がクリアし難い人に対して、厳しいと思う。例えば事後的なビデオの聴講を出席として認める等、柔軟に対応すべきではないか。とりわけ、各授業2名のアルバイト(ノートテイカーという)をつけて聴覚に難がある学生でも法科大学院で学び卒業できる(このこと自体は評価される)ことと比較して、精神的な諸問題によりどうしても出席ができないときが来てしまう人は冷淡に遇されすぎてはいないか、と思う。

その後輩とは、すれ違うように、来春俺は法科大学院を卒業する。順当にいけば、一足先に法曹となるだろう。法曹にまだならずして言うのは説得力を欠くかもしれないが、法曹界には人の痛みを理解できる人、弱っている人の傍らにそっと寄り添える人が絶対に必要だ。挫折を知らない恵まれた人には、どうしても理解できないものがある。想像力の射程に、あるいは優しさの深度に、限界があるように思う。君のような人こそが、法曹界には必要なんだと思う。ぜひ、法曹界へ。