竜馬がゆく

  • 「わしには天がついちょる。大事をなそうとする者にはみな、天がついちょるもんじゃ」
  • 「ああいう場合によくないのは、気と気でぶつかりあうことだ。闘る・闘る、と双方同じ気を発すれば気がついたときには斬り合っているさ」「では、逃げればどうなるんです?」「同じ事だ。闘る・逃げる、と積極、消極の差こそあれ、同じ気だ。この場合はむこうがむしょうやたらと追ってくる。人間の動き、働き、の8割までは、そういう気の発作だよ。ああいう場合は、相手のそういう気を抜くしかない」

新撰組の隊列に出くわした時に、竜馬が連れのものに言った言葉。

  • 「人が事を成すには天の力を借りねばならぬ。天とは、時勢じゃ。時運とも言うべきか。時勢、時運という馬にのって事を進めるときは、大事は、一気呵成に鳴る。その天を洞察するのが、大事をなさんとする者の第一の心がけじゃ。」